コーチング

『やりたいことがわからない』の『こと』の見つけ方

「やりたいことがわからない」

私のコーチングやセミナーに来る方は、大きく二つに分かれます。

既に自分の進みたい道を進んでいて、その上で更に自分らしい決断を重ねていきたいという方。
主に起業家や経営者の方、会社の中で管理職になっている方に多いです。

一方で、会社員経験を経て、ちょっと違うな、方向転換したいな、という方。

今回はその後者の方々の中でよく出るテーマ。
「やりたいことがわからない」について。

選択肢が多いって豊かで大変

経験を重ねていった結果、今やっている仕事が合わないことがわかった。
でも、だからといって何をやったらいいかわからない。

これは現代、選択の自由が増えたからこその悩みといえます。

贅沢な悩みともいえますが、選択肢は多すぎても混乱を招くだけ。
コロンビア大学経営大学院シーナ・アイエンガー教授の有名なジャムの実験では、24種類用意したのジャムの棚よりも、6種類用意したジャムの棚の方がよく売れたといいます。

選択肢は多ければ多い方がいいような気がしますが、実は選択肢が少ない方が決めやすいんですね。

『一番やりたいこと』以外で『やりたいこと』がわからない

やりたいことがわからない。
じゃあ、どんなことが好きですか?

そんな問いから探求を始めます。

そうすると何個か出てくるんですよね。
やりたいこと、やってること。

食べること
人話すこと
細かいものをいじること
ピアノを弾くこと
ゲームをすること
散歩をすること
ラクガキをすること

そして
「でも、やりすぎてハマるのが怖い・・・」

うぉーい!!!
ハマりたかったんじゃないのか!!!???!!!

ただいま『やりたことをやろうブーム』中


選択肢が増えた今、やりたいことがやりやすくなっています。
だからこそ、なんだか『やりたいことをやろうブーム』が来ている。

やりたいことをやってキラキラ本もよく出ていますね。
それだけ需要があるということでしょう。
キラキラできる人は、キラキラできること自体が強みです。

だから混乱する。
やりたいことって、なんか『いいこと』じゃないといけないと思っている。

いやいやいや、『やりたいこと』なんて高尚である必要はありません。
まずは自分が嬉しくなる、楽しくなることから始めればいいのです。

私利私欲ではなくて、誰かの役に立って、誰かがすごいっていってくれて、かっこよくて、自己肯定感を上げる材料になって、なんならお金がガッポガッポ入って、休みたい時に休んで働きたい時に働けることができる、何かがわからない。

縮めて「やりたいことがわからない」。

キー!!!すべてをごっちゃにしすぎィ!!!!!

▼ごっちゃにしやすい方はこちらの方がわかりやすいかも。

りんごとパイナップルが出会ってモヤモヤするし、ペンがあるからうまくいかないちょっとよくわからないタイミングで、よくわからないアイデアがぶつかって、表現としての気づきに襲われるコーチ大下千恵(@yawn_c)です...
コトバアソビ:キラキラしていたいと思ったことはありますか?いいえ、全然。 全然、ないよ。 先日とある方にこう言われた。 「大下さん、キラキラしてていいですね! 私もそんな風になりたいんです! ...

シンプルにいこう!

初めは私利私欲でもOKです。
趣味でもいいんです。
プロじゃないとか言われてもいいんです。

まずは自分を満たしていきましょう。
やりたいことはなんですか?

一瞬「いや、これじゃなくて・・・」と頭に浮かんだ事。

普通に昔やってて、すっとやらなくなったこと。

利害を考えて、
年齢を考えて
やめてしまったこと。

多分それがやりたいことで、
みつからないのは
そうやって打ち消してるから。

それだよ。
それそれ。

かっこいいか、も
お金稼げるか、も

あとあと。

そうやって小さな『やりたいこと』を積み重ねていくと、自分の価値観を自覚します。
自分の選択基準を自覚します。

そこに自己顕示欲とかが混ざっているのなら、それはそれで現在のあなたです。しかたない。それはそれで、今は良しとしましょうよ。
そして気づいたのなら、少しずつ自己顕示欲を剥がして、純度を上げていきましょう。

そうやっていってやっとわかっていくんです。
『やりたいこと』。

やりたい『こと』。
この『こと』は行動です。

行動ということは、物理的に動いていますよね。
だから知識が必要。
どんな『こと』があるのか、知る、もしくは作り出すことがはじまり。

だから、自分を試してみないと、家でうんうん悩んでてもわかるわけないんです。
実際に自分を動かしてみて、あっ、もっとこれ!と思った時に気づくんです。

「私がやりたいことはこっちの方かも」

さぁさぁ、まず入り口として、
なんの行動を決断しましょうか。

何をやったっていいんです。

今から何をしましょう?

参考書籍