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2015-02-23

ほんとの真面目ってなんだろう。『投資家が「お金」よりも大切にしていること』を読んでうっかり感動した。

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友人の結婚式でもらった、お尻からメッセージを入れる豚がお気に入りのコーチ よーん(@yawn_c)です。
うっかり私も映ってますが、ご愛嬌。

経験した仕事柄(?)金融系の本を読むのが好きです。でも経済は知識が怪しいです。

そんな私がふらーっと出会って、ふらーっと手に取ったこの本。

タイトルから想定していた読後感を裏切られ、うっかり感動して心震えてしまったので備忘録的ではありますが、ご紹介します。

真面目ってなんだろう

『投資家が「お金」よりも大切にしていること』。
こちらの本を書かれている藤野英人さんはレオス・キャピタルワークスの創業者・現CIO。

野村投資顧問(現:野村アセットマネジメント)、ジャーディンフレミング(現:JPモルガン・アセット・マネジメント)、ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメントを経て2003年レオス・キャピタルワークス創業に参加、CIO(最高運用責任者)に就任(現任)。
中小型・成長株の運用経験が長く、ファンドマネジャーとして豊富なキャリアを持つ。東証アカデミーフェロー。

ところであなたは日本と、アメリカやドイツ、イギリスなどの資産に対する現預金の割合って考えたことあります?
すごいですよ・・・。こちらの本によると日本の個人金融資産のうち、現預金のしめる割合は55.5%。アメリカは15.3%、ドイツは39.4%。
ひえー。日本、めっちゃ動いていないお金がある!!!

そして日本には寄付文化がないことも、筆者は触れています。
寄付もしない。でも社会を動かすための投資もしない。他の先進国に比べて税率も低い(少なくとも消費税は低いほうです。)。

じゃあ、何をしているのか。
ひたすら自分のこと、自分だけのこと、自分自身のお金のこと、自分の現預金を守ることしか考えていないのではないでしょうか。

『日本人は真面目』と言われるとはよく聞きますが、本当でしょうか。
広辞苑では『真面目』はこう定義されています。

真剣な態度、顔つき。本気。まごころがこもっていること。誠実なこと。

これ、本当に私たちはできているのでしょうか。
お金にしろ、会社にしろ、誠実なのでしょうか?

もしかすると『真面目』なのではなくて、何も考えてなくて、何も信じていないのではないの?と筆者は問います。

ただただ、現物の『お金』だけを信じて、やりたくもない仕事、やりたくもない判断を『何も考えずに』選ぶ。
全く真剣でも真摯でもない。

お金を稼ぐ、ってなんかあまり気持ちよくない言葉・・・と思っていませんか?

前述のように寄付文化のある国では、儲けたお金は社会に還元するのが当たり前。
だから社会的善とお金持ちが両立しているのです。
そこが両立しているからこそ、ヒーロー像にはお金持ちが多い。
(チャーリーズエンジェルのチャーリーなんて大金持ちですものね。)

そこが両立していない日本では、『公的機関が』自分の生活を支えて当たり前、という風潮があります。
日本のヒーロー像は古くから大岡越前、暴れん坊将軍、刑事物など、公的イメージのものがたくさん。
(宇宙刑事とかね。)
公的機関がやって当たり前、公的機関だから安くて当たり前、自分のお金は減らさない。

あらら、ここにもお金のフィルターが。

『真面目』にやってない奴はダメになってしまえ、という空気はないですか?

日本人はイソップ寓話の『アリとキリギリス』のアリになってはいないか。
私たちが知っている『アリとキリギリス』ではアリはキリギリスを助けますが、本来の話ではアリは「おまえは遊んでいたのだから」とキリギリスを餓死させるそうです。

助け合い、日本人としての美徳のようにいわれていますが、私たちは本当に助け合えているのでしょうか。

会社においても、本気で真面目に会社に向き合うのではなく、なるべく波風立てずに我慢して、辛抱してやり過ごそうとしていませんか?
それは本質としての『真面目』とあまりにもかけ離れている行為ではないでしょうか。

自分の行動が自分の社会を作っている

経済は生産活動だけでなく、消費活動でも回ります。
赤ちゃんは稼いではこないけど、存在するだけで赤ちゃん市場を回しているのです。

つまり、私たちの消費活動は誰かの生産活動に繋がっている。

最近チェーン店ばかりが増えて、地方の風景が大都市の小型化となっていてつまらないと言う話をよく聞きませんか。
でも多くの人がチェーン店を選んで足を運んでいるからこそ、そのお店が潤んですよね。だから増える。よく考えたら当たり前のことです。

『安くてよいもの』、いいですよね。
でもこれって、根源的なことを考えたらどうなのでしょうか。

よく考えてみると、一つの物を生み出して売るには関わる人がたくさんいることに気づきます。
服なら販売員だけでなく、運送会社、生産者、その生産時に使う機械の整備会社・・・etc。

『安くてよいもの』。
この一般的な価格に対して、『安い』と判断される価格のしわ寄せはどこにくるのでしょう?

この『関わっている』人たちです。
そうしてブラック企業は生まれているのです。

私たちの私たちの消費活動は誰かの生産活動に繋がっています。
自分の行動が自分の社会を作っているのです

自らのお金の使い方に自覚的になっていますか?

富を生むのも、幸せを生むのも、ブラック企業を生むのもすべて根源は一緒。
私たちの願いからなのです。

改めて、私たちはあまりにも『不真面目』な存在になっていないでしょうか。

投資ってどういうこと?

『投資』とは、投資会社がいうところの『投資』だけではありません。
ここで筆者はこう定義しています。

今この瞬間にエネルギーを投入して、未来からお返しをいただくこと

本を読むという投資からは知識・視野、そして時間差で何かが変化した未来が返ってきます。

筆者のエネルギー、未来からのお返しの考え方はこうです。

エネルギー=情熱×行動×時間×回数×知恵×体力×お金×運

未来からのお返し=プロダクト(モノやサービス)×感謝×成長×経験×お金

よい投資とは「自分へ投資』(勝ち負け)などという小さなことではなく、明るい未来をどう作るかを真面目に考え、行動することです。

動かないことが安定、使わないことが安定、と死んだお金を抱えて閉じた人生を送るより、理想と現実の中を進み、悩みながらでも未来に向かって進みたいとは思いませんか?

なぜ『行動』できないのか

人は得る喜びより、失う痛みの方が大きいものです。
心理学的実験によると、リスクと得るものの比率が1:1だと行動に出る人は少ないそうですが、1:2〜3からじわじわと飛び込んだり行動に出始めるそうです。

でも、その最初の1歩って難しいですよね。
じゃあ、どうやって決断するか。

まずは過剰にリスクを恐れない、リスクに対する正しい捉え方とマインドづくり。

そしてまさかの「エイヤ!」。

・・・かけ声です(笑)

しかし、これしかないと藤野さんは言います。
最後の最後は論理ではなく気持ち。

投資なら人を、会社を、会社の中の人たちの信念を信じられるかどうか。

仕事でも一緒ですね。
部下を、仲間を信じられるかどうか。
自分自身の夢に対してであれば、自分が今感じている気持ちを、衝動を信じられるかどうか。

何も知らず、知ろうとせず、ただ印象だけで平面的に物事を語る程、不真面目な態度はないでしょう。
日本の未来が暗いと言う人は、あなた自身が日本の未来を暗くしているのです。
日本の将来を悲観的に感じている人は、あなた自身が自分のことを信じていないのです。

会社なんてこんなもの、社会なんてこんなもの。そうやって自分の世界、未来を悲観的に感じているのは、あなたが何も、自分自身すらも信じていないからかもしれません。

もしかすると最初の「エイヤ!」は自分を信じてみること。
フリでもいいから、まずは自分を信じてみることに踏み切って、何かをやりきってみることかもしれませんね。

最後にはこう綴られています。

あなたには、「お金」よりも信じられるものがありますか?
あなたには、「お金」よりも大切なことがありますか?

さいごに

切り口は投資ではあります、タイトルの通り大切にされているものは更にもっと別の、人として大切にしないといけないもっと根源的なものについて語られている素晴らしい本だと思います。
個人的には孤独にがんばっている経営者の方に敢て読んでいただきたい。

経営者は孤独だとよく言います。
従業員は内的環境だけを気にしていればいいかもしれませんが、経営者はそうはいきません。

こんなにがんばっているのに、従業員がついてこない。
そんな人は『真面目』を勘違いしていませんか?
あなたの力をそんな誰も望まない使い方をしないでください。

しかし・・・忘れたくないことが多かったのでまとめ的にブログに書いてみようと思ったのですが、書き終わってみれば長い!!長過ぎる!!ということで、投稿するまでに2週間もかかってしまいました・・・。(これでも削ったんです・・・)

これだけ書いてもこの本から受け取って響いたことが伝えきれません。
最後はまさかの「エイヤ!」でしたが(笑)、実際にちゃんとデータや調査結果などが盛り込まれた事例を多く取り入れた非常に地に足の着きまくった、一般的な自己啓発本とはひと味もふた味も違う本でした。

今これを書くために何回か読み返しましたが、その度に新しい気づきが。

まだ2月ですが、現時点で今年一番おすすめしたい本です!

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