コーチの日常

自分で、自分の夢への道を選ぶ。宮沢和史氏最後のライブに行って。

音楽に身を浸すのが好きなコーチ大下千恵(@yawn_c)です。

ジャンルも雑多でなんでも聞きますが、最近は家ではジャズがかかっていることが多いです。
でもラテン音楽も好きだし、AORも好きだし、ロックも好き。

3つ目の小学校で初めて出来た友達、仲良くなった理由は聖飢魔IIが好きだから、でした。

なんかあんまりにも雑多だなぁ・・・と思っていたのですが最近分かってきました。

衝動、感情に音楽は似ているんです。

リズム、音色、スピード。
その時々いろいろ。

でも宮沢和史。
この人は『言葉』。

それが強烈に私に響いたんです。

そんな彼の音楽家として最後のライブに行ってきました。

子供の頃からの夢を終えて、次の夢へ

宮沢和史氏といえばTHE BOOMの島唄が圧倒的に売れすぎて、沖縄音楽のイメージが強いと思いますが、

現在は昔から好きだったスカ、育っていた時代によく流れていたフォークソング、そしてさらに後から傾倒したブラジル音楽の影響で、唯一無二のミクスチャーな音楽を作る人となっています。

そしてそれをバンドにしたのがジャンルが、ではなくメンバーが多国籍なバンドGANGA ZUMBA。

THE BOOMが売れていたころはそんなに好きではなかったのですが、彼がブラジル音楽に傾倒したあたりから猛烈に惹かれていきました。

彼の魅力は音楽性はもちろん、その繊細さ、誠実さ、情景、描写力。
歌だけではなく、詩を音楽に合わせて朗読するポエトリーリーディングなどもおこなっていました。

時々、思い出したように哲学者のような彼の音楽に触れたくなって、会いに行きました。

でもこれで彼はマイクを置くそうです。

中学生の頃からの夢を終えて、新しい夢へ。
器用ではないからこそ、ちゃんと選んで。
退路を断って。

進んでいくのだそうです。

この1月で彼は50歳。(四捨五入して100歳:高野寛氏談)
音楽をやって26年。

別に言わなくても期間を空けるだけでひょっこり戻ってきてもいいのに、「弱い人間だからこそ」退路を断つ。

その潔さ、高潔さに震えが止まりません。

音楽はいつだって頭の中で再生できる、アファーメーションのような効果もある気がしています。
だって、私の中には彼の哲学がたくさん流れているんです。

自分でも自覚していましたが、たまたま同じライブを見ていた友人からメッセージをもらいました。

「思ったので勝手に伝えます。
よーんコーチングってのは、
宮沢さんの信条みたいなのが流れてるって、思ってみたのです」

そういわれて、本当にその通りだなぁと思ったんです。

まだ頭の中の整理ができていないのですが、忘れないうちに自分の中に響いた宮沢さんのこの日の言葉をいくつか残しておきたいと思います。
文章、ニュアンス変わってるところあってもご容赦を。
(4月にWOWOWで流れるらしいので、そこで記憶を補完したい・・・)

40代には40代、
50代には50代、
60代には60代の夢があって

いくつになったって、夢を持っていていいんです

自分の、一度きりの短い人生、
いくつ夢を持ってもいい。
言い訳していないで
夢に向かって皆も一歩踏み出してみてください。

絵や手紙なら形をもって残せた。
僕が何をみなさんに残せたのか、わかりません。
でも音楽は
奏でれば、誰かが歌えば、そこで始まるんです。

ブラジルで新しい音に触れて、
すごいな!かっこいいな!
これが日本人でできたらどんなにすてきだろう!
そう思って、研究して、夜な夜な通って、勉強したんです。
いろいろなことを言われましたが。

中学生の時に見た、音楽の中に身を置くという夢は叶いました。自分の退路を断って、ステージを降りて、皆さんと同じ目線で音楽を見て、これからの夢を叶えていきます。もしかするとそれは叶わないのかもしれないけど、それでもいいとも思ってます。一生懸命生きて。そうすればまたどこかで会えるのかもしれない。

ジャンプしすぎた筋肉痛だけではなく、いろんな思いが私の中にも残っています。

きっと
夢を始める時以上に
夢を終えること
相当悩んだはずです。

でも、彼は『決めた』。
その潔さ。

だからこそ私応援したい。

潔さ、
私は持ててるかな。

自分に問うてみます。