酉年としては一度は行きたかった酉の市。
たまたま一の市の日に空き時間が出たので、新宿花園神社まで行ってきました。
前職がここに近かったので、夕方くらいに仕事の途中で夜店のたい焼きを買いに行ったことならあったんだけど、お参りするつもりで行ったのは初めて。
ちょっといろいろなんでかな?と思うことあり。
自分の備忘録として残しておきたいと思います。
とりあえず行ってみた
酉の市、何時からやってるのかな〜なんて調べたところ、なんと前夜祭まであるとのこと。
前夜祭は夕方頃~夜中2時
酉の市本祭は正午頃~夜中2時
(花園神社HPより)
夜中まで!!
ちなみに露店は境内内外に約280店出店しているそうです。
私が行ったのは16時。
めちゃくちゃ混むと聞いていましたが、わたしが並んだ時点ではお参りの列はこれくらい。
だ、が、し、か、し。
並んでお参りして振り返ったら長蛇の列が出来てました。
早く行ける人は16時半より前の時間にお参りしたほうがいいかもしれませんね。
ちなみに新宿花園神社は住所は新宿5丁目ですが、ほぼ歌舞伎町!
ご出勤前なのか、大勢のホスト・・・クラブを経営してそうな人が、お兄さん方を連れてお参りしていました。
ところで酉の市って何?
よく考えてみたら、昔から酉の市ってありましたっけ?
いや、昔からってお祭りなので昔からあるものとは思いますが、私の周囲にはなかった気がします。
親が転勤族だったので、西日本を転々としましたが、そのどこでもこんなお祭り聞いたことなかった気がする・・・。
ちょっと調べてみたところ、新宿花園神社のHPにはこうありました。
江戸時代から続く年中行事で、開運招福・商売繁盛を願うお酉さまは、もと武蔵野国南足立郡花又村(今は足立区花畑町)にある鷲神社にその起源があるとされています。
同社のご祭神は日本武尊(ヤマトタケル)で、その昔、東夷討伐の帰路に花又の地に立ち寄り、戦勝を祝したことが縁で、尊が伊勢の能褒野(ノボノ)で亡くなった後、神社を作りお祀りしたと伝えられています。
中世に後三年の役(1083年)が起きると、兄源義家を慕って清原一族平定に向かった新羅三郎義光が、武具を奉納し、戦勝を祈願したことから武神として尊崇されるようになりました。
江戸時代になると、日本武尊のご命日といわれる11月の酉の日に、武家は綾瀬川を船で上り、町人は徒歩か馬を使って詣でていました。しかし、江戸より遠かったため、千住の赤門寺で「中トリ」、浅草竜泉寺で「初トリ」が行われ、吉原を背景とする浅草の大鳥さま、大鷲神社と隣接する鷲在山長国寺が繁昌するようになりました(天明8年頃=1788年)。
「酉の市」は関東特有の行事ですが、静岡県浜松でも行われています。かつて徳川家康の駿河国の行事だったものが家康江戸入府とともに伝来したという説もあります。それが前述の起源と結びついて、武神としての信仰から、商人の守り神へと転化されたようです。
なるほど。
東京に来るまで聞いたことなかったのは、関東特有の行事だからなんですね。
そして一の市とか二の市とか、時々あるのはなんでかというと、単純に十干十二支の酉の日にやるからです。
先ほどの引用にもある『日本武尊のご命日といわれる11月の酉の日』。
12日ごとに酉の日は来るから、年によっては3回ありますね。
一説では三の酉がある年は火事が多いとか。
でもこれは酉の市に行った帰りに吉原に行く人を止めるために作った俗信だという話も。
詳しく知りたい方は、まさかの東京消防庁のページに説明がありましたのでどうぞ。
話が逸れますが、ちょっと懐かしい作りのページにニンマリ。
そしてなぜ熊手?
そして酉の市といえば、熊手!
昔は酉の市には収穫祭という意味合いもあったらしく、落ち葉をかき集める熊手を『財を集める縁起物』として売り始めたのがはじまりとか。
これがね。
実際行くじゃないですか。
ものすごい量の熊手のお店と熊手の種類があるわけですよ。
選ぶとか!
無理!!
『熊手』には本当の熊手のように棒があって先が広がっている、壁に貼るようなものと、置物として置ける台座のあるものと大きく分けて二種類ありました。
初心者の私はいまいち買い方が分からず、とりあえず3000円くらいの置けるものを買おうかな〜と。
悩みながら0.5強の視力、裸眼で各露店を睨みつけ・・・否、目を細めて見つめながら歩いていたら・・・目の前に拍子木が吹っ飛んできました!
実はこの拍子木、大きな熊手を買った時にやってくれる『手締め』に使っている様子。
「商売ハンジョー!よーお!!」
バチン!バチン!バチン!という音がそこらじゅうから聞こえていました。
手打ちだけのところ、拍子木を使うところ、やり方はお店によるようです。
いや、その拍子木が吹っ飛んできまして。
驚きに心臓をバクバクバクさせながら拾って、おじさんに渡したら・・・そのまま捕まりました(笑)
捕まりましたというと、語弊がありますね。
選び方を教えてくれました。(自分の店で)
そもそもこの熊手、買って長持ちさせるというより毎年買い換えるものだそうです。
(商売上手!)
しかも年々大きくしていくものだと・・・。
(商売上手!!)
なのでそもそも最初は小さいものから買うのがいいそう。
見栄を張って大きなものを買うと翌年が・・・大変です。
予算を聞かれたので、三千円くらい・・・と伝えると、最初だからこれぐらいでいいよ!と千円の物を掘り出してくれました。
ええ、掘り出して。
でかい熊手に埋もれていたんです。
あるはあるけど見えない感じ。
いろいろ商売上手です。
このお店の小さい熊手にはお福さん、恵比寿さん&布袋さん、招き猫の3種がありました。
他のお店では絞りで作った可愛らしい猫の人形が付いている物があったり。
お店によって、得意な細工があるそうです。
しかし、予算聞いたのにそれより安い物をすすめるとは!と思ったのですが、たぶん予算額自体ではなく、そこから事業の規模を測ったんでしょうね。
おそらく70歳くらいのおじさん。
きっと長年の経験から来た質問だったのだと思います。
ちなみに熊手、売れ筋は1万〜5万の物らしいですが、数千万の物とかもあるとか!!
ヒィ!
実際私の眼の前で30万の熊手が売れていきました。
オォオ・・・・。
わ、私も来年ちょっと大きいの買いにこれるよう、がんばります!
2016年購入の熊手
今年はこちらを購入。
恵比寿さんと布袋さんコンビの熊手です。
今このブログ書きながら改めて写真を見たのですが、も、ものすごい金額の小判付いてますね。
ありがたいことです。
ちなみに本当に小さいです。
縦25センチくらい。
ペンと比べてもこのくらい。
しかし、熊手としては小さいですが、存在感はなかなかの物です。
現時点で我が家にまだ馴染んでいません(笑)
我が家にはいただいたお札やお土産としてもらったお守り(富士山のお守りとか、もったいなくてお返しできない!!)を並べているところがあるのですが、その中でも微妙に異彩を放っています。
実はこれらの熊手、ご祈祷を受けたりしているの物ではないので、お守りやお札とは違います。縁起物です。
(しかし花園神社は自前の熊手を売っていました。稲がモリモリ付いていて飾りはなし)
ただ、縁起物なので部屋の中でもちょっと高めのところで、なんなら年の吉方位に向けて置くといいんじゃないかとのこと。ただ、なぜか北だけはNGといろんなところに書いてあります。なぜかしら。
ちなみに方位としての『鬼門』は北東です。
我が家では間取り上、南東に向けて置いてみました。
さいごに
気持ちの良い商売をやっているおじさんのおかげで無事、帰った後調べて悲鳴をあげるようなことなく購入できました。
ちょっとでも高いものを売りつけて、売り抜いて二度と会わないような商売するより、今その人に必要な物を提案して、長く付き合うほうがいいですよね。
いつかおじさんに拍子木パンパンしてもらえるよう、どんどん豊かさを循環させていこうと、改めて誓ったのでした。
ちなみに2016年の酉の市。
二の酉は11/23、祝日です。
人は多いのかしら。
ぜひかつげる縁起は担いじゃって!
自分らしい豊かさを循環させてくださいね!
コメントを投稿するにはログインしてください。