コーチング

プロコーチのゴールド免許?国際コーチ連盟認定PCC(Professional Certified Coach)を取得…してました!

コーチングの『コーチ』って、国家資格でもないので名乗ったらもうその日からあなたは『コーチ』です。
でもその職業としての『プロコーチ』の品質を保つため、コーチ仲間がお互いをサポートしてその専門職を向上させるために国際コーチ連盟(ICF)というものがあります。

この度、その国際コーチ連盟発行の資格の一つであるPCC(Professional Certified Coach)を取得しました!

というか、してました!
あんなに色々頑張って出願したのに、年末の入院のドタバタで結果を噛み締めるの忘れてたー!

PCC(Professional Certified Coach)とは

ICF、国際コーチ連盟では『プロコーチ』という職業において明確な能力水準(コア・コンピテンシー)や、倫理規定を定めています。

冒頭に書いた通り、コーチは日本においても別に国家資格でもなんでもないので、適当に名乗っても罰されることはありません。

ご自身が日々誰かにやっていることがコーチングだと言われ、特に養成機関を出ていなくても生まれながらにコーチな人もいます。
逆に、スキルが足りなくてもご自身がプロコーチだと名乗ったら、プロコーチであると周知されることでしょう。

コーチという言葉が新しいから『コーチ』と名乗っている人もいます。
実際に私がこれまでに出会った『プロコーチ』と名乗る方でも、「これは・・・コーチではなく、コンサルでは???」と感じる人も少なくなかったです。

(追記:私がサービスとして提供しているウェルスダイナミクス・コンサルはコーチングではありません。コーチングも使いますが、基本的にはウェルスダイナミクスの理論を使って、教える、ティーチングでのアプローチなのでコンサルです。ですのでサービス内容としてはコーチングと分けております)

さらにややこしい話になると、私たちがやっているのはメンタルのコーチング。
『コーチ』という言葉では技術や肉体面を支える人たちだって使いますよね。
野球における打撃コーチとか、IT関連の技術のコーチとか。
それは確かに同じ単語を使っていますが、使い方が私たちとは違います。そりゃそうですよね。

特に私は資格主義ではないんですが、「コーチングを受けてみたい!」という人に対して、わかりやすい状態ではありたいと思っていました。
まだ『コーチング』という職種が日本では浸透しているとは言い難いですが、少なくとも知っている人には私が提供しているものが確かに『コーチング』であるとお伝えしたい。

逆に、指導されたい・教えて欲しい/助けて欲しい人は私のところに来てはいけないよ、前者はコンサルに、後者はカウンセリングに行くべきで、それはこのICFの基準における『プロコーチ』としての倫理に沿っている私の提供しているものは違うよ?ということをお伝えはしていきたいんです。

もともと私はCTIというICFに認定されたコーチ養成機関を卒業しており、そこのトレーニングを修了したという意味でCPCC(Certified Professional Co-Active Coach)という資格を持っていました。
でもこれは、あくまでICFが定めるレベルのプログラムとしてのコーチ専門トレーニングの修了しており、筆記試験、口頭試験に受かって、プロコーチのスタートラインに立ったよ、という証明。基礎をちゃんとやったよ!ということですね。
この勉強期間にも授業内、クライアントさんとのセッション、自主練、合わせて300時間ほどコーチングはやっていきましたが、あとは個人で研鑽を積んでいくのみ。

今回のPCCという資格は条件としては、

・ICF認定コーチ・トレーニング・プログラム(ACTP)の修了
・自身がメンターコーチングを受けている
・コーチとしての倫理の理解を問われるコーチ・ナレッジ・アセスメント(CKA)の受験
・25人以上のクライアントとの500時間のコーチングログの提出(コーチング内容は開示されないのでご安心を)

などで受験できます。
ちなみにICF認定のトレーニングにはレベルがあって、そのレベルによってはこれに実技審査が足されることもあります。

10年間無事故無違反だったら取得できる車のゴールド免許に似てますね。
そういったコーチの品質の客観的評価ができるものとして、このPCCは取得しておきたかったのです。

妙なところで苦労した!これから取ろうとされる方は、誰かに助けてもらうのオススメ!

いやー、取るのに苦労しました!
どう苦労したって、ほぼ毎日コーチングをやっているので、時間数的にはかなり余裕でした。つい最近までPCCには800時間のログが必要だったのですが、それすら余裕なくらいには。

問題は英語!

世界中に支部を持つICFの本部はアメリカにあります。
もちろん基本的に情報は英語で更新されるのです。

日本支部の方々が翻訳をしてくださり、いろんな情報を日本語で提供してくださるのですが、受験のための手順・選択肢は全て英語!!

学校の全科目の中で英語が一番苦手だった私は、もう、ここで何度心が折れたことか・・・。

がんばって自力で読んだり、Google先生のお力を借りたりしながら一生懸命進んだのですが、住所の登録が変なことになってしまったせいか、試験に進もうと選択肢を押していっても元に戻ってループしてしまうという、前にも後ろにも進めない状態に。
生まれて初めて英語で質問メールを送りました。

ICFからは、OK!大丈夫やで!行けるよ!って返事が返ってきたけど、住所が変なのは未だ変わらず・・・。
なんとか試験への遷移画面までは進めたのでよしとしました。
もうそのへん、英語で説明できる気がしない・・・。

このあたり、私だけではなくかなりの人数の人が詰まってしまうところらしく、各養成機関や有志の方が勉強会や説明会を定期的に開いてくれています。
どうやら取得のためのサポートをやってくれる方もいるとか?

せっかくの機会を語学の詰まりで止めてしまうのはもったいないので、これから受ける人はそういったサービスを積極的に使うことをオススメします。
いや、本当に。

そして自宅のパソコンから受験できるコーチ・ナレッジ・アセスメント(CKA)の受験も曲者でした。
ありがたいことにこちらは日本語で受験できるのですが、英語から訳されているため、訳にちょっと癖があります。
私は考えすぎて、一体どこのポイントの何について、どの行動を問われているのかが読み取りきれない問題が何個かありました。

問いの量が大量なので受験時間が3時間も与えられている試験なのですが、私は結局気分転換の離席も含めて3時間いっぱい使い切りました。

これも有志の方々が時々勉強会を開かれているようなので、ICF認定のコーチとしての倫理の理解はもちろんですが、独特の表現についての勉強もしておいたほうが安心かもしれません。

取得してしまうと、3年毎の更新のためにICFが認定している勉強会などで研鑽を積んで単位を取得していくことで更新ができます。
2019年は個人的には新生児を抱えているので難しいかもしれませんが、3年なら…な、な、なんとかなるかな?

ちなみにこのPCCの上にはマスター認定コーチ(MCC)という最上位の資格があるのですが(よく『マスターコーチ』と名乗られている方々が取得されている資格です)、ここを受験するためには英語で書き起こしたコーチングのログを送ったりと、もう簡単に超えられる気がしない語学の壁があるので、気長に…気長に考えたいと思います……(弱気)

さいごに

企業内でのコーチングにおいてPCCを条件としているところがあったり、コーチングの資格を取るためのメンターコーチングにPCC資格所持者から受けることが必須な学校もあると聞いております。
2019年1月現在、出産寸前のためそもそも新規での受付を行なっていないのですが、今後そういった方にも対応できるように準備だけは整えてみました。お問い合わせは色々いただいているのに、申し訳ございません。暖かい目で見守っていただけると嬉しいです!

資格を取ったからといって、私にさらなる力がついたり、もしくは箔がついたりなんだということはまったくありませんが、この資格に恥じないよう、より研鑽を積んでいきたいと思います!

(ところで、アイキャッチの認定書。紙で届くのかと思ったらデータで届いて、以上、という感じだったのがちょっと寂しかった。)
(PCCのピンズは届いたけど。つまり住所問題は変だけどなんとかなったということで。ぶつぶつ)