コーチの日常

消費税だけじゃない!印紙税の非課税範囲拡大は2014年4月からはじまる一番身近な変更

9212dba09b69f2a129382c79b6a6beca_m
コドモゴコロをこしょこしょするコーチ、よーん(@yawn_c)です。
特技は経理まわり。

・・・と、言うわけで
これまでの記事と一転して、何故か税金のお話です(笑)

元々企業の経理や財務の責任者をやっていたこともあり、コーチングの際に経営者の方の何か助けになればと
会計の情報取得は実は今も続けています。
ガッツリ決まりにがんじがらめになるのは得意ではなかったけど、きっと嫌いじゃないんだと思います。

得意・不得意と
好き・嫌いと
やる・やらなきゃ・やりたい

この違いについて語りはじめたら長いので、本日は割愛。
(また長く書くので、その際はおつき合いください。)

領収書に印紙、貼られたことあります?

私は貼ったことも貼られたこともあります。

貼り忘れててえらい機関に突っ込まれたことも、
貼り間違えてえらい機関にまだ貼れと言われたこともあります。

そもそもなんで貼るもの?
印紙って単色だし、かわいくない切手なイメージの方も多いことでしょう。

まず簡単に説明すると、一番みなさんの目に触れやすい領収書。
これに貼られるのは印紙は印紙でも『収入印紙』です。

印紙税法にて領収書は『課税文書』とされています。

そして印紙税とは、『国が定めた課税文書を発行』するのに必要な税金です。
売買にかかる税金ではありません。

課税文書を発行しなければ、発生しない税金なのです。

ちなみに領収証以外の課税文書で身近なものには、契約書や手形類があります。
これは内容により金額がまちまちです。
建築関連の契約書では目玉が飛び出る金額のものもあります。

ご存知?
10万円の収入印紙なんてのもあるんですよ。
あのペラッペラの!小さな紙で!10万円!

吹いたら飛んじゃう!!
飛んだら倒れちゃう!!

今回の身近な改正は領収書!

昨年末くらいでしょうか。
私はTwitterで会計・税金クラスタのリストを作成しているのですが、その中で「あーそれね。」と頻繁に出てくる話題。

それが消費税とこの『金銭又は有価証券の受取書』である『領収証』のお話。

勝手に私の中では一般常識になっていたのですが、この話をするたびに「なにそれ!知らない!」という方が多かったので
ちょろりとブログに書いてみることにしました。

領収証を発行することのある方の認識、「3万円だったら領収証貼らないといけないって店長が言ってた。」
この印紙を貼らないといけないらしいよラインが変わるのです。

領収証やレシートに係る印紙税について|国税広報参考資料|国税庁

 

勘違いされている方が多いのですが、実は『3万円だったら貼らないといけない』わけではないんです。
課税文書に該当するものには印紙を貼らないといけない。

ただ、『3万円未満なら非課税』だったのです。

これがこの2014年4月から非課税範囲が拡大され、『5万円未満なら非課税』となります。

これまで3万円。3万円。3万円で200円。と思ってた方、要注意!

私は大学生の時CD屋でアルバイトしていたのですが、アニメのDVDBOXを買っていかれる方。
そしてかつ、領収証を求められる方。
(何の経費だったんだ・・・)

▼5巻まで揃えても印紙はいりません。

▼こっちには貼ってね。


もう貼ってしまったよ!もう遅い?

言うの遅いよ!
まだ送ってないけど、もう貼っちゃったよ!という方。

なんか、すいません。

でもそんなときは税務署に行きましょう。

たかが200円、されど200円。
返してくれます。
悲しい顔してくれます。

『納税地の税務署』に行って受付に行くと、印紙税過誤納確認申請書という書類の書き方を職員の方が教えてくださいます。

No.7130 誤って納付した印紙税の還付|印紙税その他国税|国税庁

かくいう私も前職の時に数千円の印紙を間違えて貼り、会社から遠い税務署まで還付に行きました。
散歩がて・・・もごもごもご。

えっ!返してくれるの!?知らなかった!
昔間違えたやつ、あるよ!という方は注意。

貼ってから5年経過したものは、請求権が消滅し返してもらえません。

なんで知ってるか?
前述の印紙と一緒に歴代の失敗印紙を持って行ったからだよ。
返してもらえませんでしたよ。
これぞ実体験ですよ・・・。

と、いうわけで
たかが200円、されど200円。
事業を行っている方、価格帯によっては大きなインパクトではないでしょうか。

多様な働き方が生まれてきているこの時代。
どこかの業界の常識をちょろっと書くことで、誰かがラクチンになるといいなーなんて。

これまでのブログとは大きく違う内容でしたが、そんなお話でしたー!

▼経理実務についてはこの本が超!オススメ!
私はもはや何冊買って人に渡したかわかりません・・・。