コーチング

念のため、の中で生きるのか【コトバアソビ】


念のため、の中で生きていないだろうか。

日本はすごい国だ。

勉強を与えられる。
遊びも与えられる。
安全も与えられる。

生存のためどころか、時間を使うために、欲しいものを考える必要があまりない。

ある程度安定しているように見える世界の中で、私たちは生きている。

そうして、自分の、
自分だけの価値観を鈍らせていく。

欲しいものを考えるよりも先に
他の人と比べて
自分に足りないものを数える。

一生懸命、平均になろうとしている。

平均を維持したまま、特別を望む。

「私、人とちょっと違うの」
「私、やっぱり変わってるかなぁ」

それが喜び。

果たして、それでいいのだろうか。
それで本当に喜べるのだろうか。

今や私たちはみんな情報肥満児だ。

情報を集め
足を動かさず
頭を動かし
平均値を探し
『念のため』の中で生きる。

多数派であることは生存率を上げるといえる。

しかし今、私たちはここに立っている。
生きて立っている。

未来よりも今だ。
遠い未来よりも、一瞬後に足を出す方向だ。

『念のために動かない』

私はきっと
その姿が悲しくて
その姿がもったいなくて

自分をどう使うか、
どう活かしていくか。
模索しているのだと思う。