人に聞くことが怖い。
人に聞かれた時、知らないことがあることが怖い。
自分はこんな程度だと、知られることが怖い。
非常に、非常によく聞く恐怖。
一体何が怖いんでしょう。
冷静に考えるとわかります。
『すべて』を知っている人なんてこの世にいない。
みんなどこかの段階で『初めて知った』を経験して、知識を蓄積していく。
冷静に考えるとわかります。
冷静に、考えれば。
でも、怖い。
なんでなんでしょう。
いろんな理由があるとは思うのですが、私はこう思うんです。
それは世界が狭いからやで。
世界が狭い・視野が狭い
自分の人生をおもしろくしていくのは、いつだって『知らないこと』。
だから自分の人生がおもしろくないと思ってる人は、『知ってること』の中に引きこもっていないか確かめてみてください。
大人になって、時々機会をいただいて超一流と呼ばれる方とお話しすることがあります。
子供の頃は『すべてを知っている』が、すごい大人なのだと思っていました。
違うんですよね。
この超一流の人たち。
知らないことに対して「知らない!」をすごく簡単に口に出されるのです。
「知らない!」に合わせて、
「何それ!教えて!」という言葉まで。
超一流、と呼ばれる状態になっている方は、視野が広いです。
目の前のことだけではなく、自分の会社のことだけではない、業界のこと、世界のこと、今の社会だけではなく未来のこと。
常に高い視野で、大量の情報とアイデアに触れています。
そして、皆さんものすごい好奇心をお持ちです。
だから知っているんです。
『知らないこと』に価値があると。
自分の『知らない』という状態に、未来があると。
それに対して『知らない』ということを恐れている状態。
それは、めちゃくちゃ世界が狭いということとも言えます。
知らないということがない世界があると思えているなんて、なんということ!
世界が井戸くらいの広さ?
井の中の蛙?カエル?
カエルなの?!!
自分を貶めている方が楽?スライディング下から目線
最近名前をつけました。
『スライディング下から目線』
いつも苦しい…しんどい…認められたい……と言っている人は、自分を貶(おとし)めるのがとても上手。
だって、その方が多数派でいられるから。
嫉妬されて批判されることがないから。
どうしたの?大丈夫?と気にかけてもらえるから。
人は誰だって、メリットがある行動しかできません。
どうして自分はこうなっちゃうんだろう……という、まったく納得が行かない選択にさえ何かしらのメリットがあるのです。
嫌な感じですよね。
でも、過剰にでも自分を貶めた方が楽なんです。
狭い世界の中で、はみ出たくない。
昔からある世界の中で、自分が先陣を切って飛び出して、大変な目にあいたくない。
本当は変化なんかしたくない。
その結果が『スライディング下から目線』。
誰もあなたを見下していないのに、積極的な妄想で見下されに行っちゃうんです。
だから、聞くのが、知らないことがあることが怖い、と思い込んでるんです。
繰り返します。
思い込んでいるんです。
すごくおかしいでしょ。
蝶はサナギの中で一度ドロドロに形を失くしながら成長する
「私、変わりたいんです!」
そんなつぶやきはよく聞きますが、きっとやりたいことは単純に何か違うものに変化することではなく、青虫が蝶に変わるように変化することだと思います。
古い自分から、新しい自分へ。
それは成長といいます。
生まれた時は青虫。
葉っぱばかり食べて、地面が生活の場です。
だけど蝶は食べ物は花の蜜。
生活の場も葉の上、移動手段は飛ぶことです。
世界が全く違いますよね。
その大きな変化のために必要だったことは、成長。
そしてその成長の過程で必要だったことは、サナギになることです。
青虫→蝶ではないんです。
青虫→サナギ→蝶の順番で成長します。
どうやってあんなに形の違う生き物に変化していくか。
そのためには一度、古い身体を無くすんです。
青虫の状態で何度も脱皮を繰り返して、サナギになります。
そうしてサナギの袋の中でドロドロに形を失くしながら、細胞を増やしながら、蝶になるべく身体を変えていきます。
いやだ!この青虫の状態がいいんだ!と、古い体に執着をしていたら、蝶になることはまず不可能です。
一度自分を構成している体、世界観を手放して、新しい自分を再構築する必要があるんです。
人間関係だって、再構築される
ほらだってね、一緒にいてくれる人だってそう。
『前のあなた』と一緒の価値観の人が前のあなたの周りに集まってるわけで。
『前のあなた』に戻してくれるわけですよ。
あなたはこういう人だったよ。
どうしたの、らしくないよ、って。
自分が変わると人間関係が総入れ替えになる可能性があるのはそういうこと。
怖いでしょうか。
それがまたね、すごいんですよ。
ちゃんと前からあなた自身の本質を見てくれている人はいて、そういう人たちはどんなあなたがいても、変わらずそこにいてくれるんです。
だから大丈夫。
あなたは安心して成長して、視点を高く視野を広くして、一緒にいたい人とだけいてください。
そうしたら世界は勝手に変わります。
さいごに
このブログは携帯で打ち始めたのに、興奮してこんな長文に・・・。
青虫な私たち。
自分の人生でいつだって、今の瞬間が一番若いんだから『今更』はないんです。
自分の中で「あぁ、古い価値観・世界観はもう捨てていいな」「好奇心のままに、知らない世界に向き合いたいな」と思ったら、今すぐ始めたっていいんですよ。
聞くこと、知らないことが怖いなんて言ってないで、聞かざるをえない、知らないことに出会わざるをえないことを。
ほら。
このブログ読み終わったらすぐ、はじめたっていいんですよ。